<ゼロワン:ZERO1_ELEVEN>◇2日◇東京・後楽園ホール◇7試合

 ゼロワン旗揚げ11周年記念大会で、昨年3月6日のデビューから1年の橋本大地(19)は大谷晋二郎(39)と組み、佐々木健介(45)中嶋勝彦(23=ともにダイヤモンドリング)組と対戦した。佐々木のラリアットをくらい、34分36秒に体固めで敗れた。

 佐々木、中嶋に大きな力の差を見せつけられた内容に、デビュー戦の相手で立会人を務めた蝶野正洋(48)は「お前が、この1年間、メーンイベンターになれたのは自分の力じゃない。おやじに対するご祝儀だ。もう、それはない」と橋本の父親の故真也さん(享年40)の力を指摘。そして「俺も時間がない。早く強くなれ」と激励した。師匠の大谷は、25日の東京・靖国神社大会でのシングル対決を要求。「もう、大地がどこまでできるかじゃない。どっちが勝つかだ」と突き放した。

 この日はゼロワンのスポンサーのブシロード社長でもある新日本の木谷高明会長(51)が前半3試合だけ観戦。橋本が史上最年少でのIWGP戴冠を目標にしていることには「ありがたいですね。上がって欲しいですね」と新日本登場に歓迎の意を見せた。だが、大地は自分の未熟さを痛感。「今日は健介さんに、まるで父親に教えられたような気がした」。25日の大谷戦に向け「ここで立ち止まるわけにはいかない。まず、大谷さん。そして遠い蝶野さん。さらに光さえ見えないIWGP挑戦への道のり。だけど、天下を取りに行きたい」と話した。