WBC世界バンタム級シルバー王座を獲得した亀田和毅(20=亀田)が9日、試合開催地のメキシコから帰国した。4月26日に同地でシルバー王座決定戦を行い、ハイロ・エルナンデス(メキシコ)に10回終了TKO勝ち。地域タイトルを含めて6本目のベルトを手にしていた。

 亀田はこの日、都内の所属ジムで会見。酸素の薄い標高約3000メートルの高地での戦いを振り返り「3回以降からは胸が痛くて、息をするのも大変だった。いい経験になったと思うし、ちょっとずつでもステップアップできているのかなと思う」と話した。

 将来的に山中慎介(帝拳)の持つWBC世界同級王座への挑戦を想定しながら、年内はシルバー王座の防衛を重ねる考え。亀田は「早く世界王者になりたかったけれど、焦らずに防衛を重ねたい。もっと練習して努力して、強くなってから挑戦したい」とレベルアップを誓った。