世界2階級制覇を狙う元WBA世界ミニマム級王者の八重樫東(30=大橋)が1日、横浜市内の所属ジムで練習を公開した。

 今月8日、東京・両国国技館で、WBC世界フライ級王者・五十嵐俊幸(29=帝拳)への挑戦を控え、同門で日本スーパーフライ級2位の翁長吾央(32)と2回のスパーリングを披露した。既に先月30日に計200回となったスパーリングを打ち上げており、軽快なフットワークを使いながら軽めに両拳を交えた。

 ミニマム級から2階級上げての世界挑戦となった八重樫は「ケガもなく、順調です。2階級制覇はすごいことですが、そこまでこだわっていない。あくまでも五十嵐選手に勝つことが大事なので。勝ちたいと思います」と決意。アマチュア時代、4戦4敗の五十嵐に対しての苦手意識を払拭(ふっしょく)する意気込みを示した。

 また八重樫の公開練習には五十嵐陣営となる帝拳プロモーションの浜田剛史代表、五十嵐を担当する葛西裕一トレーナーが視察に訪れていた。