大型新人はおらんか~。新日本の小林邦昭スカウト担当(52)が20日、東京・代々木第1体育館で行われたバレーボールの全国高校選抜優勝大会(春高バレー)を観戦した。「おれより大きい選手がゴロゴロいるね。1人でいいから将来プロレスラーになってくれないかなあ」と、長身選手が躍動するコートを物欲しそうに眺めた。

 新日本が復活させたスカウト担当に、1月から就任した。現在、同事務所には入門希望者10人の履歴書が届いているが、すべて身長は170センチ台。若手でも190センチ以上の選手は、近々デビューする191センチの岡田和睦(かずちか=20)1人のみだ。将来のヘビー級のスターを発掘したい小林担当は「バレーボール選手は大きいから、試しに見に行ってみよう」と、今回の観戦となった。

 身長の大きい選手がスパイクを決めると、「あの選手いいねえ」と目を細めた。また、熱気ある応援にも感動。「僕らの時代のプロレスのよう。こんな雰囲気をもう1度つくりたいね」と話した。今後は大学のレスリング大会やラグビー観戦も予定。「幅広く見ていきたい」と、人材確保に意欲を見せた。【塩谷正人】