WBA世界ライト級王者の小堀佑介(26=角海老宝石)が「女断ち」で防衛ロードを重ねる。逆転KOによる王座奪取から一夜明けた20日、都内で会見。世界でも選手層の厚いライト級王座を守るため、結婚はもちろん、女性との交際自体を自制する考えを明かした。もともと、人付き合いが苦手なタイプ。現在は妻帯者のボクサーも多いが、孤独を守って、ボクシングへの集中力を保つ。

 女にうつつを抜かす暇はない。劇的な王座奪取から一夜明けた会見。小堀は「現役引退をするまで、女はやめます。結婚もそうですが、交際するつもりもありません」と「女断ち」を宣言した。世界でも層の厚いライト級。防衛を重ねていくためにも、決意を新たにした。

 女嫌いではない。たまにAVを鑑賞するなど、人並みの欲望もある。だが、交際となると話は別。男女の人間関係の中は、楽しいことばかりではない。ケンカもあれば、互いに納得できない面も出てくる。うまく妥協して、調節できればいいが、小堀にその器用さはない。

 彼女いない歴は5年以上。8年前のデビュー直後は2回、特定の女性と交際したが、ともに3カ月間で別れた。もともと人付き合いは苦手で、誰に対しても、まずは壁をつくるタイプ。生涯の伴侶を得て、心の安定を求めるボクサーも多いが「(女性との交際は)面倒くさいですから。余計な神経を使うと、ボクシングに集中できなくなる」と「女断ち」の理由を説明した。

 この日の会見は、黒のジャージーで登場。チャンピオンベルトは無造作に、ビニールの手提げ袋に入れてきた。左目には相手のパンチによってできた青あざも残る。世界戦直前、警察から職務質問を受けたが、快挙後も「不審者」の雰囲気を醸し出す。「(世界王者の)実感はないし、何も変わらないです」。王座獲得後も、趣味の睡眠以外は、ボクシングひと筋を貫く。男女交際の楽しみは、引退後に取っておく。【田口潤】