WBA世界女子スーパーフライ級1位天海ツナミ(24=山木)が、大家族の声援を背に世界をとる。26日の世界戦の調印と計量が25日、都内で行われた。計量は51・7キロで1発パスし、夕方には沖縄から駆けつけた母加律子さん(46)ときょうだい5人を出迎えた。

 「家族は重要さを分かっていない。東京見物のつもりでしょう」とツナミは笑った。7人きょうだいの次女。姉に弟2人、妹3人がいる。昨年の世界前哨戦は地元開催で、初めて家族がそろって応援してくれた。修学旅行で来た姉以外は初めての東京だが、弟1人を除いて応援に来てくれた。

 「ボディー狙いで足を止めて、後半勝負に持ち込みたい」。試合後2日間は家族の見物案内役になる。「打たれないようにしないと表に出られなくなる」とも。男子では6人の世界王者を生み出した王国生まれ。「ちばりょー!」の掛け声を後押しに、女子初のWBAベルトをもぎ取る。【河合香】