<プロボクシング:東洋太平洋・日本スーパーウエルター級タイトルマッチ12回戦>◇1日◇大阪・IMPホール

 元保育士チャンピオンが誕生した。スーパーウエルター級の東洋太平洋と日本王座の2冠戦が行われ、同級東洋太平洋2位で日本1位の柴田明雄(27=ワタナベ)が判定で王者野中悠樹(尼崎)を破り、新王者となった。柴田はヒットアンドアウェーの作戦が的中し、最大4ポイント差をつける3-0の完勝。「この試合にボクシング人生をかけていた。またボクシングできるのがうれしくて…」と声を詰まらせた。

 横浜・汲沢中では、バスケットボールで全国3位。「保育士」「幼稚園教諭二種」の免許を持ち、21歳から5年間は託児所でアルバイトした。専門学校卒業と同時に始めたボクシングは「漫画の『はじめの一歩』が教科書でした」。2本のベルトを腰に巻き「いろんな意味で重いですね」と、しみじみとつぶやいた。