朝青龍の「第2の人生」に、日本の格闘技界も熱視線を送った。K-1とDREAMを主催するFEGの谷川貞治イベントプロデューサー(EP、48)は4日、「まだ獲得は考えていません」と話した上で、「今後の動向は気になります。興味はあるので注視したい」と話した。

 K-1は03年に元横綱の曙を格闘家に転向させたが、現役引退後のブランクの影響もあり、格闘家としてはK-1での1勝のみに終わった。だが、朝青龍が転向すれば、現役の実力のままリングに上がることができる。「闘争本能の塊。生まれつきのファイターで気持ちの強い選手」と、谷川EPは才能に注目している。

 一方、横綱と親交があり、総合格闘家に転向した北京五輪柔道100キロ超級金メダリスト石井慧が契約するSRC(戦極)のアドバイザーを務める日本レスリング協会の福田富昭会長は「刑事事件になったり、前科があるならともかく、その気があるなら、歓迎したい」との考えを示した。今後、日本格闘技界で朝青龍争奪戦が始まるかもしれない。