ボクシングとJリーグのコラボで、川崎市から世界王者誕生を後押しする。川崎新田ジムは10日、同ジムの黒田雅之(26)が同日、日本ライトフライ級王座を返上し、2月27日に川崎市のとどろきアリーナで、WBA世界フライ級王者ファン・カルロス・レベコ(29=アルゼンチン)に挑戦すると発表した。川崎市のジム所属選手が、川崎市で世界戦を行うのは史上初めてで、同市のスポーツ協会が協賛、商工会議所に加え、Jリーグの川崎Fも後援に名を連ねた。

 デビュー10年目の黒田は「世界戦ができるのは大変うれしい。勝つことで地元の方の応援に応えたい」と抱負を述べた。川崎新田ジムは03年2月設立で、今年で10周年。新田渉世会長が「地域密着し、川崎から世界へ」という目標を掲げ、世界戦実現にこぎ着けた。

 川崎市で同様に地域密着を図る川崎Fは、世界戦で同チームのマスコット、ふろん太君がラウンドボーイを務め、サポーターがサッカー仕様の応援で会場を盛り上げる計画がある。【桝田朗】