元世界2階級制覇王者ホルヘ・リナレス(28=帝拳)が、来春にもWBC世界ライト級暫定王者オマール・フィゲロア(23=米国)に挑戦する見通しとなった。WBA世界同級王者リチャード・アブリル(31=キューバ)の右足首捻挫で今月10日に東京・両国国技館で予定された世界戦が中止となったリナレスの試合がノンタイトル10回戦に変更されることが2日、発表された。同日に都内の所属ジムで会見したリナレスは「チャンスがあれば、来年早くに世界戦をやりたい」との希望を口にした。

 現在、WBA3位のリナレスはWBCも3位にランクされる。帝拳ジム本田明彦会長は「今後の標的はフィゲロアになる」と明かした。フィゲロアは12月に防衛戦を予定しており、同会長は「待っていれば挑戦できる。来春あたりだね」と説明し、米ラスベガスで世界挑戦させる方向性を示した。また10日の対戦相手もWBAの協力を得て、ハビエル・メルカド(21=メキシコ)、フランシスコ・コントレラス(29=ドミニカ共和国)のどちらかになることも決まった。リナレスは「次の世界戦につながる良い試合をしたい」と気持ちを切り替えていた。