池原が猛ラッシュで1R勝負決める!※画像クリックで拡大表示

 WBA世界バンタム級4位の池原信遂(31=大阪帝拳)が「1ラウンド勝負」で王座を奪う。10日に行われるダブル世界戦を前に、9日に大阪市内で計量が行われ、出場4選手全員が一発でクリア。入門から13年で世界初挑戦を迎えた苦労人の池原は、無敗の同級王者ウラジミール・シドレンコ(31=ウクライナ)に序盤から猛攻をかけて一気に主導権を握る。

 ボクサー人生13年のすべてを、最初の3分間にかける。リミットちょうどの53・5キロで計量をパスした池原は両腕で力コブを作り、体脂肪率5%まで絞り込んだ肉体を誇示。「勝つイメージは十分にできている。早く試合がしたい」。はやる気持ちを抑え切れず、早口でまくし立てた。

 吉井会長は「最初から飛ばしてペースを握る」と作戦を明かした。今回は世界戦の決まった10月下旬から約7週間、週4回のペースで異例の1回限定スパーを敢行。1回から勝負できるスタイルを磨き上げてきた。スパーの総ラウンド数は約60回と少なめだが、池原は「大事なのは中身。いいリズムができた」と自信を見せた。

 27勝19KOのうち、14度までが4回までの序盤KO。今回も「チャンスがあれば倒しに行く」。31歳5カ月で世界初挑戦勝利を飾れば日本人最年長記録。01年に結婚して以来7年も挙式をおあずけにしてきた妻智美さんのためにも、一世一代のチャンスを逃すわけにはいかない。「絶対に負けない。自信は120%」。思いのすべてを2つの拳に込め、池原はゴングと同時に特攻を仕掛ける。【太田尚樹】[2008年1月10日8時51分

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