大相撲の初場所(来年1月10日初日、東京・両国国技館)を前に、横綱審議委員会の稽古総見が25日、両国国技館内の相撲教習所で一般非公開で行われた。

 大関陣は稀勢の里(29=田子ノ浦)が発熱で欠席し、照ノ富士(24=伊勢ケ浜)、琴奨菊(31=佐渡ケ嶽)、豪栄道(29=境川)はいずれもケガで土俵に上がらなかった。上位では横綱日馬富士(31=伊勢ケ浜)が関脇栃煌山(28=春日野)らと12番、鶴竜(30=井筒)が新関脇の嘉風(33=尾車)らと13番取ったのみで、横綱白鵬(30=宮城野)はぶつかり稽古で高安(25=田子ノ浦)に胸を出した。

 理事長の立場で初めて稽古総見に臨んだ八角新理事長(元横綱北勝海)は「どうしても正月をはさんでしまうし、巡業から帰ってきて、これからという気持ちが強いんじゃないか」と事情を考慮した上で「大関陣が…。照ノ富士も膝がちょっと、と。ケガだからなんとも言えないが…」と残念がっていた。