大相撲春場所(3月13日初日、エディオンアリーナ大阪)で、初めて綱取りに挑む大関琴奨菊(32=佐渡ケ嶽)が4日、慌ただしく大阪をたった。

 大阪府松原市内の部屋でこの日も、朝稽古でたっぷり汗を流すと、風呂やちゃんこも早々に済ませ、大型ワゴン車に乗った。5日に実家のある福岡・柳川で行われる、水上優勝パレードに参加するための移動。この日夕方には、福岡県庁に福岡県知事を表敬訪問するため、午前11時半過ぎには部屋を出発し、新大阪駅に向かった。

 その大型ワゴン車の中でも、テレビ局のインタビュー収録を行うという「お忙氏」ぶり。優勝パレードを終えると5日のうちに大阪へ戻り、6日からは朝稽古を再開する。「明日、一日は休養ですが(大阪に)戻ります。忙しい中でも自分と向き合って、やるべきことはやります」と、やや早口で報道対応すると「すいません、もう出ないといけないんで、いいですか」と本当に申し訳なさそうに取材を切り上げた。