大相撲春場所(13日初日、エディオンアリーナ大阪)を前に日馬富士(31=伊勢ケ浜)、白鵬(30=宮城野)、鶴竜(30=井筒)の3横綱が5日、大阪市住吉区内の住吉大社で奉納土俵入りを行った。

 天気にも恵まれ、昨年と同じ約2500人のファンが見守る中、それぞれ土俵入りを披露。白鵬は「年に1回ですから。3場所優勝から遠ざかっているので、気持ちの面では急ぐというのがあるかもしれないけど、その辺を抑えながら伸び伸びやりたい」。昨年、左肩付近の負傷で休場した鶴竜は「新横綱として初めての(春)場所で休場しちゃったので、優勝したいという気持ちがあります。1回優勝したので、全勝優勝したい」と意気込んた。

 一方、2場所連続で東の正横綱として臨む日馬富士は「順調にきてます」と話しつつ、悩みを告白。部屋の関取衆が負傷などで稽古ができず、稽古相手を探しているが「なかなか見つからなくて…。行っても断られるから。来てもくれないし。うちの部屋はいつでもウエルカムなんだけどね…」と苦笑いした。鶴竜の土俵入りで太刀持ち、露払いを務めた幕内勢(29=伊勢ノ海)、蒼国来(32=荒汐)にも「出稽古行かない?」と誘うなど、今後の調整へ向け血眼になっていた。