5日目から横綱鶴竜(31=井筒)が休場した。番付上は2場所連続の4横綱時代だが、やはり白鵬(32=宮城野)が途中休場した先場所に続き「4横綱皆勤」はならず-。協会関係者も残念がった。

 八角理事長(元横綱北勝海)は鶴竜に対し、気持ちを切らさず早期回復を願った。「若手が出てきていろいろ大変だろうけど、体を治して横綱らしい相撲を。(最近は相撲が)あっさりしすぎていたからね」。番付降下がなく、引退しか道は残されないのが横綱の宿命だが「気持ちを切らさないこと。達成感を感じるにはまだ早い」と精神面の立て直しにも期待した。

 また、横綱審議委員会の本場所総見だったこの日、両国国技館に観戦に訪れた北村正任委員長(毎日新聞社名誉顧問)も「(稀勢の里より)鶴竜の方が心配。どこが本当に悪いのか。(鶴竜の通算休場は)6回目? もう少し頑張ってもらわないと」と苦言。横綱昇進後、19場所目で5度目の休場の多さもあり「横綱としての責任を果たしていない」と苦言を呈した。