決勝は西郷智博(25=鳥取県庁)が、三輪隼斗(23=新潟県)を押し倒しで破り初優勝。うれしいアマチュア横綱の座に就いた。

 立ち合いは、相手のもろ手突きにあったが「特に何の問題もなく自分の相撲を取り切れた」と話すように冷静に相手を正面に置き、三輪の引きに乗じて押し倒した。

 「今日は足がよく出て自分の相撲が取れた」と話した。全日本は日大4年時のベスト8が最高。角界から誘いらしきものはあった、というが「社会人で指導がしたかった。鳥取にも戻りたかったので」と、鳥取城北高で高校時代を過ごした地へ戻り、現在は県庁のスポーツ課に勤務し、仕事を終えると同高で稽古したり、子供へ指導する日々を送っている。

 優勝決定後には、高校-大学で3学年下で、大相撲で新十両昇進を決めた水戸龍(錦戸)からも祝福された。鳥取といえば…。引退した元横綱日馬富士関が暴行問題を起こした地として、すっかり知れ渡った。「今日の優勝で、いいイメージに変えられたかなと思います。(鳥取が)悪いわけではないけど(指導する子供たちや関係者が)テレビで見ているし、いいお手本になれたかなと」と話していた。