6戦全勝同士による序二段の優勝争いは、西42枚目の塚原(18=春日野、埼玉県越谷市出身)が、東78枚目の陽翔山(19=時津風)を押し出しで破った。6勝1敗で制した先場所の序ノ口に続き、2場所連続の各段優勝を遂げた。

 まわしを与えるとやっかいな、モンゴル出身の相手に得意の突き押しで終始、攻め立てた。時計回りに土俵を伝う相手を冷静に自分の正面に置き、押し出しで快勝。実は初土俵を踏んだ昨年11月九州場所の前相撲では唯一、黒星を喫した相手。「前相撲のリベンジができて良かったです。組んで投げられましたからね」と笑った。

 今月、埼玉栄高を卒業した。大鵬の孫で、この日、序ノ口優勝を決めた納谷とは同期生だ。「納谷は優勝すると思っていました。自分も優勝しないといけないなと思って」(塚原)土俵に上がった。昨年末の全日本選手権に納谷が出場したため、初土俵は塚原が1場所早いが「高校時代から稽古では分が悪かった。押しが重い。人柄はいいですよ」と同級生でも一目置く存在だ。その僚友と切磋琢磨しながら出世街道を歩む。