元横綱大鵬の孫、西幕下60枚目納谷(18=大嶽)が白星発進した。

立ち合いこそ出遅れたものの、後退する東幕下60枚目碧海浜(24=出羽海)を逃さず、押し出した。幕下として2度目の場所。昨年12月に風邪をひいて体調を崩したが、170キロ弱の体重をキープして今年初の場所を迎えた。「良い感じだと思う。正月から徐々に状態は上がっている」。

星が伸びない危機感から、意識も変化した。大相撲に入り2年目。序ノ口から着実に番付を上げてきたが、幕下に昇進した昨年秋場所で初めて負け越しを経験した。「自分の中で(壁にぶつかるのは)まだ大丈夫だろうと思っていたけど、幕下の皆さんは強い。気持ちを引き締めようと思った」。先場所を終えて、稽古の量を増やしたわけではないが、自身を追い込む意識が強まった。「サボっていたわけではないけど、ズルをするのをやめて、ちょっとした休憩でも体を動かすようになった」と納谷。目標の「2年で幕下」まで約1年と時間はないが、「そういう気持ちで頑張るのが大事」と力強く話した。