若手の人気力士2人が、土俵外でもファンを楽しませた。新小結阿炎(25=錣山)と西前頭14枚目炎鵬(24=宮城野)が「KITTE名古屋」で行われたトークショーと握手会に出席した。

長い手足を存分に生かしたきれいな四股で人気を集める「四股王子」こと阿炎は「小中の相撲の先生に『きれいな四股を踏んだらお小遣いをやるよ』と言われて、そこからしっかりやらないと気持ちが高まらなくなった」と、その原点を明かした。一方で小兵ながら多彩な技で大型力士に対抗する炎鵬は、兄弟子の横綱白鵬に呼ばれたことがある「ひねり王子」の撤回をファンに注文。「ひねりはそんなに得意じゃない。ひねって勝ったこともそんなにない。(『ひねり王子』は)今日で終わりでお願いします」と頭を下げた。

同学年で普段からも仲のいい2人は、約200人が集まったトークショーでも絶妙な掛け合いを披露した。中学時代からの友人で、現在もともに食事へ行く仲。司会者からプライベートの過ごし方を問われると、炎鵬が「死んだように寝ている。稽古がきつくて何もする気がおきない」と答えると、身長187センチの阿炎は「寝るのはいいんじゃない。背が伸びるんじゃないですか」と、168センチの炎鵬をいじり倒し、会場の爆笑を誘った。