横綱照ノ富士(30=伊勢ケ浜)が、横綱昇進後では初めてこの日から休場。出場する中では番付最上位の大関陣に期待がかかるが、初日からの連敗を4で止めたばかりの大関正代(30=時津風)が、この日は玉鷲(37=片男波)に再び黒星を喫した。

【取組速報】春場所6日目全取組

前日、横綱照ノ富士から2場所連続金星を奪った玉鷲の突き、押しの威力にアゴがのけ反り、なすすべなく土俵を割った正代に、協会トップの八角理事長(元横綱北勝海)は「立ち合いの気力不足。気力というか気持ち。もっと気迫を前面に出して(ほしい)」と叱咤(しった)激励の言葉を投げかけた。勝った玉鷲を「立ち合いさえ(正代に)中に入られなければ、というのがあったんだろう。昨日(勝ったこと)で体が動いている」と評価した上で、正代について「立ち合いの気迫。気持ちが足りない」と精神面の立ち直りに期待していた。