乃木坂46が5日、ゼビオアリーナ仙台で「真夏の全国ツアー」初日公演を行った。冒頭、生駒里奈(19)は「ついに乃木坂46の夏が始まりました。何よりも、どこよりも、熱く燃え上がって行こうぜ~!」と絶叫。ファン5000人から大歓声を浴びた。

 生駒は秋田出身。「東北の仙台で、たくさんの皆さんと初日を迎えられ、東北出身としてうれしいです!」と大喜びだ。秋田出身の鈴木絢音(16)も「大好きな東北でライブができてすごくうれしいです」と笑顔。「なんと私、猫背が治ったんですよ!」と報告して、会場を沸かせた。

 この日は、6日からスタートする「仙台七夕まつり」の前夜祭で、市内で花火大会が開催されていた。松村沙友理(22)は「花火大会があるのに、この乃木坂46のライブを選んでくださったみなさん、ほんまにありがとう! 花火を蹴ってまでこっちにきてくださったんですよ。その分まで、頑張らなきゃ!」と話していた。

 アンコール前最後の「悲しみの忘れ方」前には、最新シングル「太陽ノック」で7作ぶりにセンターポジションに復帰した生駒が、あらためて心境を語った。

 「私事ではありますが、久しぶりにセンターというポジションに立たせていただいて。それまでは、AKB48を兼任したり、外の世界を見てから戻ってきたなという感じでした。今日この仙台で、久しぶりにこのポジションで見えている景色は、去年とはまったく違う景色を見ているようです。普段は、そういう自分のことをあまり考えないようにしていて、みんなで乃木坂46なんだってことを強く思っていて、たくさんの人に乃木坂46のことを知ってもらいたいっていう気持ちでやっているのですが、やはりここで初日を迎えられて、本当にうれしくって。東北ってなると、秋田出身なので、乃木坂46に入る前このことを思い出します。そのころの時の自分が今の自分を見たら、びっくりすると思うし、でも誇りに思うと思います。それは、私だけじゃなくて、ここにいるみんなもそうです」

 さらに、「普段の生活の中で、つらいこと、うれしいこと、悲しいこと、あると思います。今のこの時間だけでも、その思いを忘れて、一緒に楽しんでいければと思います!」とアピールして、大きな拍手を受けた。

 ライブでは、「太陽ノック」や「制服のマネキン」などを披露。テレビ東京系で放送中の乃木坂46メンバー総出演ドラマ「初森ベマーズ」(金曜深夜0時12分)にちなんだコーナーもあり、ソフトボールのユニホーム姿でメンバーたちがパフォーマンスした。

 ツアーは全国6会場16公演で、グループ史上最多の計15万人を動員予定。千秋楽は31日、東京・神宮球場で行われる。