KinKi Kids堂本剛(45)が10月公開の映画「まる」(荻上直子監督)に主演することが9日、分かった。1997年(平9)の「金田一少年の事件簿 上海人魚伝説」以来、27年ぶりの映画主演となり「主演でお芝居させていただくのは久しぶりです」とコメントを寄せた。

劇中では、人気現代美術家のアシスタントをしている無気力な男、沢田を演じる。事故で腕をけがして職を失い、部屋にいた1匹のアリに導かれるように描いた「○」(まる)を発端に、日常が「○」に浸食され始めるという、奇想天外な物語を描く。

06年の「かもめ食堂」や17年の「彼らが本気で編むときは、」などで知られる荻上監督と企画プロデューサーから約2年間熱烈なオファーを受け、「自分が必要とされている役なら」と心を動かされ出演に至ったという。年始から行われた本編の撮影はクランクアップしている。3月末にSMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)から独立した剛にとって新境地となる。

剛は「いろいろを整えることをやめて崩すイメージで演じさせていただきました」と明かした。「共演者の皆さまや荻上監督をはじめスタッフの皆さまも大変優しく接してくださいました。そのことがいちばんうれしくて幸せでした」と感謝。「劇中でもたくさんまるを描きました。細部にわたる隅々まで。世の中が平和を諦めずに平和を作ることへ時間や命をつなげてほしいと想いを込めて『。』」と伝えた。