NMB48梅田彩佳(27)が20日、大阪・難波のNMB48劇場で卒業公演に出演した。

 14年まで8年間、在籍したAKB48でも演じた「逆上がり公演」で、最後の劇場公演に立った。オープニングから盛大な「梅ちゃん」コールで迎えられ、笑顔を見せた。ユニット曲のコーナーでは、自分がAKB48時代に担当していたポジションでダンス曲「エンドロール」を踊った。

 トークコーナーでは、梅田のいいところをメンバーが1つずつ挙げていく「山手線ゲーム」を行った。なぜか梅田も参加することになり、自ら自信満々に「若い!」と言うと、メンバーたちから「アウト」と総突っ込み。容赦ないいじりに、梅田も「おかしいでしょう?」と苦笑いしていた。

 それでも、終盤の「To be continued.」を歌うころには、涙ぐむメンバーも現れ、徐々にしんみりモードになった。ダブルアンコールの卒業セレモニーでは、梅田が11年の選抜総選挙で22位に入り、手にしたセンター曲「抱きしめちゃいけない」を、メンバー全員とフルコーラスで歌った。「思い出は味方なんだ いつだって輝いてるだろう」という2番の歌詞がお気に入りといい、「なかなか歌うことはないけど大好き。大切な曲です」と明かした。

 梅田は06年4月1日にAKB48の2期生として、大島優子、宮沢佐江らとともにデビューした。足を骨折して同年12月から1年半近くステージに立てない日々が続いたが、08年に復帰。14年には現在のNMB48チームB2に移籍し、両グループで合計627回の公演に出演した。アイドル活動を「自信をなくした場所でもあり、自信をもらった場所」と言い、「一番(自信を)くれたのは、ファンの皆さんです。皆さんから応援や声援をいただく公演が1番好きでした。それができなくなるのは寂しい」と涙声で語った。

 31日には卒業コンサート、4月1日には旧チームK10周年に出演し、デビューからちょうど10年でアイドル活動を終える。「アイドルとしての梅田彩佳をありがとうございました。4月2日からは、普通の『梅田彩佳』としての活動が始まります。たくさんの景色をファンの方に見せると誓いますので、一緒に同じ景色を見てくれたらうれしい」とスピーチを締めくくった。