NMB48のチームMやユニット曲でセンターを務める城恵理子(13)が3日、大阪・NMB48劇場で行われたチームM公演で、卒業を発表した。

 アンコールを終え、劇場内でファンを送り出すハイタッチ会へ移行しようとした矢先、城が「ちょっと待ってください」。卒業を切り出し、途中、涙で声を何度も詰まらせながら、学業との両立に悩み、卒業を決めたこと報告した。

 満員となる240人のファンからは「なして?」「えーっ」との声が飛び交う中、城は「でも、夢はあきらめていません」。いったん、学業に専念しつつも、将来的な最終目標としていた女優の夢はあきらめず、「また違う場所で皆さんと会えるように、たくさん努力します。そして、会ったときには、今より大人になった私をみてください」とも誓った。

 城は、小学5年のときにテレビで見た前田敦子にあこがれ、昨年5月にNMB2期生オーディションに合格。同6月にお披露目され、その1カ月後、同年7月には、AKB48西武ドーム公演でNMB48で初めてソロ歌唱に抜てきされた。

 NMBでは、2枚目シングル「オーマイガー!」から最新曲「ヴァージニティー」まで4作連続選抜入り。今年5月のAKB48シングル「真夏のSounds

 good!」では、NMB2期生で初の選抜入りをするなど、総合プロデューサー秋元康氏(56)も、次期エース候補として期待していた。

 中学生ながら、期待にこたえセンターを務める一方で、ダンスや歌、技術面での未熟さを痛感。2カ月前から事務局スタッフに悩みを打ち明け、チームMキャプテン島田玲奈(19)にも相談していた。卒業報告の最後には「ごめんなさい。期待にこたえられなくて、すいませんでした……」と頭を下げると、涙で言葉が続かず。同じ中学生メンバーの与儀ケイラ(12)は、突然の報告に、ひざから崩れ落ち、ステージ上で号泣していた。