昨年5月に岩手県内で行った握手会で襲撃されたAKB48入山杏奈(19)が13日、9カ月ぶりに劇場公演に復帰し、今も負傷した右手が完治していないことを明かした。12月3日の誕生日から2カ月遅れでファンに祝ってもらう生誕祭。右手に約30センチのレースの手袋をはめて出演した。

 最後のスピーチで打ち明けた。「ずっと週3回のリハビリに通っていて、やっとここまで動くようになりました。完治までたくさんの時間がかかるし、手を優先してお仕事をお休みすることもあるかもしれませんが、ちゃんと自分の手と向き合って戦っていくので、皆さんも一緒に前を向いて歩いてください」。昨年夏の入院中、AKB48をやめることも考えた。「正直、まだ突然の大きな音や声には怖いと感じてしまいます」。復帰を支えてくれたファンやメンバー、スタッフへの感謝から本音を明かした。最後はファンの「おかえり」の声に目を潤ませて「ただいま」とほほ笑んで応えた。

 事件を起こした梅田悟被告(24)には今月10日に懲役6年の判決が出ている。