第30回モスクワ国際映画祭で「特別功労賞」を受けた北野武監督が20日、記者会見し「ロシアの人は自分(北野氏)のことを過大評価している。数々の芸術家が出ているロシアで、表彰されるのはちょっと恥ずかしい」と照れ笑いした。ロシアで北野作品の人気は高く、“巨匠”扱い。ロシア人記者からは「『白痴』を撮った黒沢明監督のように、ドストエフスキーなどロシア作品を手掛けるつもりはないか」との質問が飛んだが、「そういう大作を監督する能力はない」。余暇の過ごしを聞かれ「テレビ見て寝てるだけ」と応じ“凡人”ぶりを強調した。