柳俊太郎(32)が2日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われた映画「バジーノイズ」(風間太樹監督、3日公開)特別前夜祭で、人生が変わった瞬間は? と聞かれ「骨折」と答えた。

柳は「学生時代に部活で左すねを折った。着地した瞬間に、複雑骨折…その時、ショックで失神しちゃって」と、学生時代のしゃれにならないエピソードを明かした。そして「家にいて、暇じゃないですか? モデル雑誌とか映画を見たり…それが、きっかけで『メンズノンノ』という雑誌のモデルになった。骨折に感謝していて」と、骨折したことがモデルになった契機だったと断言。「次に繋がるチャンス。ケガなんて怖くないんだって。1回、折ってみたら人生、変わるかも知れない」と笑った。

「バジーノイズ」は、むつき潤氏の同名漫画の実写化作品。柳は劇中で、JO1川西拓実(24)が演じた「音楽を奏でること」だけを生きがいに人と関わることを必要としない生活を送ってきた海野清澄と、かつてバンドを組み、再開して活動を再開するベーシスト大浜陸を演じた。

川西が、音楽シーンの撮影を振り返り「こだわって撮影した。触れると壊れてしまいそうな撮影…すごく青春だって感じたし、音楽ってこういうことがあるから楽しいって思えた」と口にすると、柳はうなずいた。そして「ライブシーンとか、初めて音を合わせた時は、震えた。生音、生声…撮影中、歌うシーンで、きれいな音を聴けて間違いないと思った。感動しました」と川西をたたえた。そして、むつき氏からサプライズで寄せられた手紙の中で、柳は「音楽映画の説得力を体現していた」とベーシストを演じた芝居を絶賛されると「感無量です」と感激した。

舞台あいさつには、清澄を応援する岸本潮を演じた、ダブル主演の桜田ひより(21)と速水航太郎役の井之脇海(28)も登壇した。

◆「バジーノイズ」 海野清澄(川西拓実)は、マンションの住み込み管理人をしながら「音楽を奏でること」だけを生きがいに人と関わることを必要としない生活を送ってきた。ある日、上の部屋に住み、あいさつを交わしてきた岸本潮(桜田ひより)から失恋したことと、音漏れしていた清澄の音楽を毎日、楽しみに聞いていたと打ち明けられる。潮は、初めて心を震わせられた清澄の音楽活動を全力でを応援すると決め、幼なじみのレコード会社務めの速水航太郎(井之脇海)を紹介し、清澄の演奏を撮影した動画をSNSに投稿してバズらせた。その中、清澄はかつてバンドを組んでいたベース大浜陸(柳俊太郎)と再会し、再びバンドを組み、アルバムが完成したが、潮は姿を消してしまう。