英王室のチャールズ国王(75)が、8日に英ロンドンで開催されるイベントに出席するため一時帰国する息子ヘンリー王子(39)と滞在中に面会しない可能性が高いことが分かった。

王子は自身が設立した負傷兵士らのための国際スポーツ大会インビクタス・ゲームの10周年を記念した式典に参加するため、帰国予定だと伝えられている。がんを公表して治療中の国王は、同時期にロンドンに滞在しているものの、「多忙のため、王子と会う時間はない」と英テレグラフ紙が関係者の話を伝えている。

2月にがんと診断されたことを公表し、治療のため公の場での公務から遠ざかっていた国王は、4月30日にカミラ王妃とともにがんの研究と治療を行う病院を訪問し、公務を再開させた。

8日は、スナク首相との定例の面会が予定されているほか、今シーズン初となるバッキンガム宮殿でのガーデンパーティーへの出席も控えている。それ以外にも、予定がつまっているといい、王子の滞在中に面会の時間をつくることができるかどうか、不透明だという。

王子は国王ががんを公表した翌日に、単身で緊急帰国し、国王と45分間面会したことが伝えられている。王子にとって、それ以来3カ月ぶりの帰国となる。妻メーガン妃が同行するかどうかは不明だが、今回も王子の単身帰国になる可能性が高いと伝えられている。

一方、国王と同様にがんと診断されたことを公表したウィリアム皇太子の妻キャサリン皇太子妃は現在、ウィンザーの自宅で療養中だが、王子が滞在中に兄夫婦と面会するかどうかも分かっていない。(ロサンゼルス=千歳香奈子)