昨年、日本歴代3位の興行収入を記録したディズニー映画「アナと雪の女王」のその後のストーリーを描いた小説の日本語版が8日までに完成した。昨年、米国で発売された「愛されるエルサ女王」と「失われたアナの記憶」で、15日に角川つばさ文庫から同時出版される。

 「失われた-」では、映画で明らかにされなかったアナの「消された記憶」についての物語が描かれている。映画では、幼少期のアナは、「悪い魔法」をも扱ってしまう姉エルサに、その魔法をかけられてしまう。両親は、後々の姉妹関係に悪影響を及ぼす可能性を恐れ、アナの姉に対する悪い記憶だけを取り除く手段を取った。一方、小説では、アナが「自分の記憶を消されている」事実に気付き、その真相を突き止めるべく行動に出る。

 「愛される-」では、氷で閉ざされていたアレンデール王国に夏が戻り、姉妹の楽しい日々が描かれる。アナは、これまで部屋に閉じこもっていたエルサを、積極的にさまざまな場所へ連れ出すようになる。その出先で起きる事件に、今度は悪の魔法ではなく、善の魔法で解決しようとするエルサ。映画ではあまり描かれなかった前向きなエルサの姿が描かれている。