アニメ「ドラえもん」のジャイアン役などで知られ、18日に急性呼吸器不全で亡くなった声優たてかべ和也(かずや)さん(本名・立壁和也=たてかべ・かずや、享年80)の葬儀・告別式が24日、東京・青山葬儀所で営まれた。

 この日、08年に日本テレビ系で放送されたリメーク版「ヤッターマン」で、たてかべさんと共演した山寺宏一(54)が、涙ながらにたてかべさんに感謝した。たてかべさんは同番組で、当たり役の1つであるドロンボー一味のトンズラーを演じ、山寺はナレーションを担当した。

 「30年以上前、デビューさせていただいたその時から、目をかけていただいた。違う(所属)事務所なんですけど、僕を(各所に)紹介してくださった。小さいところで舞台をやっている時も、かべさんは見に来てくださった。『ヤッターマン』の頃は毎週、お会いしましたが、ここ数年は遊びに行こうと思って行けなくて…昨日のお通夜は謝りに、今日のお葬式は感謝の言葉を言いに来ました」

 そして「デビューした時、僕のことは新人で何も知らないと思うのに『お前はいい』と言ってくださった。顔を見せなくて、すみません。もっとお話ししたかった」と言い、手で口を押さえ、涙した。