ビートたけし主演の04年映画「血と骨」にたけしの娘役として出演した関西テレビ(カンテレ)の新人、竹崎由佳アナウンサー(22)が同映画以来、もんぺ姿を披露した。

 15日午後3時55分から放送されるカンテレ「みんなで考える戦後70年 ~芸能人が探る自分ストーリー~」(関西ローカル)で初めてナビゲーターに挑戦した。同番組では身内が戦争に深く関わっていた芸能人を通して「戦争」と「今を生きる私たち」との関わりを描き、伝える。

 竹崎アナは当時の生活の様子を再現する演技にも挑戦した。もんぺ姿でさつまいもや竹やりなどを手にしたり、70年前に実際に使っていた防空頭巾も被り、空襲時の様子の再現にも挑んだ。

 竹崎アナは子役出身。映画「血と骨」にビートたけしの娘役で出演したときももんぺ姿だった。「たけしさんは、寡黙で暴力的な役だったので、カメラが回っていないところでも静かに腕立て伏せなどをされていたので、子ども心に『話しかけちゃいけないな』と思っていました」と撮影時の印象をあらためて語った。

 収録後は「今、どれだけ恵まれていて、日本がどれだけ平和なのかというのを感じます。それがあるのは昔の人たちが過去の過ちを繰り返さないと決めたからだと思います。その気持ちを忘れてしまったら、また起こり得ることなので、どんどん下の世代に伝えていく必要がある、と私自身、思いを新たにしました。この番組を見て、ぜひ、戦争について一緒に考えてもらえるきっかけになればと思います」と語った。

 番組では人気お笑いコンビ「ジャルジャル」の後藤淳平(31)が、元陸軍パイロットで特攻志願中に終戦を迎えた祖父の堀之内幸男さん(88)とともに、鹿児島南九州市の知覧特攻平和会館を訪ねる。祖父が孫へ「戦争」を伝える。

 後藤のほかにも、祖父が軍属の技術者として太平洋戦争に関わっていたというメッセンジャー黒田、赤井英和らが身内の戦争の記憶と向き合う。