女優鈴木砂羽(42)が15日、俳優吉川純広(32)と離婚した。所属事務所を通じて公表した。都内区役所にこの日、離婚届を提出した。4月から別居していたという。鈴木は公式ホームページに、吉川と連名で離婚に至る経緯と現在の心境をつづり、将来を考えた上の決断と説明している。

 結婚当初から、将来についてよく話し合っていたという。「その度にいつも突き当たるのは将来に対する展望の違いでした」。そこで「現状を打破していきたい一心」「冷静になるため」などの理由で、今年春から別居を始めた。1年間話し合った末の決断だったという。その後も「互いに考え合ったことを持ち寄り、真摯(しんし)に向き合いました」というが、最終的に「夫婦として時間を進めていくよりも、個に戻り、これからの人生をそれぞれにまい進するという結論に至りました」という。

 2人は09年、吉川が所属した劇団の舞台「cover」に、鈴木が主演したことで出会い、公演終了後に交際を開始。その後、鈴木が入院中に看病してくれた吉川にほれ込み、11年10月に結婚した。

 今年6月に一部週刊誌が別居を報じた際に、吉川の不倫疑惑を伝えたが、吉川の所属事務所はこの日、「そのような事実は断じてなかった」とあらためて説明している。

 鈴木は結婚当初、子づくり願望を明かしていたが、2人の間に子供はおらず、慰謝料等も発生しないという。2人は「互いに精いっぱい努力し、前向きにこれからの人生を歩んでいきますので、どうか変わらぬ応援よろしくお願いいたします」という言葉でコメントを締めくくっている。

 ◆鈴木砂羽(すずき・さわ)1972年(昭47)9月20日、静岡県生まれ。94年、初主演映画「愛の新世界」でブルーリボン新人賞受賞。その後も映画「極道の妻たち」やドラマ「相棒」シリーズなどに出演。現在はNHK連続テレビ小説「まれ」出演中。164センチ。

 ◆吉川純広(よしかわ・すみひろ)1982年(昭57)12月7日、兵庫県生まれ。倉持裕主宰の劇団「ペンギンプルペイルパイルズ」で活動後、14年に退団。ドラマ「時効警察」「ろくでなしブルース」や映画「すべては海になる」などに出演。171センチ。