“かわいすぎる天才子役”としてブレーク中の寺田心(こころ=7)が大型犬グレート・ピレニーズと共演した。7日、都内で行われた仏映画「ベル&セバスチャン」(19日公開)のPRイベントで、劇中で描かれる少年と野犬の友情物語を即席で再現しようという試みだ。

 大型犬に引きずられるように登場した寺田は映画の感想を聞かれ、「お芝居ということを忘れるほど引き込まれました」。PRに招いた映画会社が思わず手を合わせたくなるような、7歳とは思えないような「神対応」の第一声でイベントをスタートさせた。

 共演の雄のピレニーズ、モコは5歳。人間で言えば36歳のベテランタレント犬で、叔父のアレックスはCMに引っ張りだこという芸達者の血筋だ。寺田の「お座り!」の指示を待たずに座ってしまう堂々たるボケをかますが「ありゃりゃ、言う前に座っちゃうんだから、お利口さんだね」と、寺田は当意即妙にかぶせて取材陣の笑いを誘った。

 体重17キロの寺田に対してモコは50キロと聞いて「僕の3倍だ!」と目を見張り、愛犬のミニチュアダックスフントと比べて「全然違いますよ」と笑う。そのメリハリの利いた言動に感じるところがあったのか、後半のモコは寺田の指示通りにカメラマン向けのポーズを取っていた、ように見えた。

 映画は日本でもアニメ「名犬ジョリィ」として知られる名作。「(主演の)フェリックス(・ボシュエ)君が僕と同じ7歳と聞いて信じられない気持ちです」と最後は謙虚な一面も見せて、この日も100点満点の寺田だった。【相原斎】