歌手福田こうへい(38)が、昨年まで所属していた芸能事務所から1億100万円の損害賠償を求められた訴訟の弁論準備手続きが11日、東京地裁で行われた。

 原告、被告ともに和解に向けた協議を進めていたため、この日にも和解成立とも見られていたが、合意には至らなかった。

 旧事務所側は損害賠償を求め、東京地裁に2度提訴した。最初は昨年、専属契約中に事務所の把握していない仕事を勝手に進めたことに対してのもの。失った信頼や損害が100万円としている。そして、今年に入り、「契約書による専属契約は14年までだったが、15年も働く約束を口頭でしている」と主張して1億円を求めて再提訴。2つは併合審理となった。

 民謡歌手出身の福田は、12年のメジャーデビュー曲「南部蝉しぐれ」が大ヒット。14年発売の「峠越え」も連続ヒットとなり、13年と14年のNHK紅白歌合戦に連続出場をはたした。最近は新曲の発売はないが、公演などでは相変わらず、高い人気を呼んでいる。

 次回の弁論準備手続きは9月18日。