故ホイットニー・ヒューストンさんの娘ボビー・クリスティーナ・ブラウンさん(享年22歳。以下、ボビーさん)の死因が判明。しかし、警察がまだ、殺人事件として訴追するための証拠を探しているため、公表されないという。米情報サイトTMZによると、フルトン郡検死官事務所は、ボビーさんが死亡した原因を明確に知っているが、裁判官が非公開にするよう命じたため、公にはできないらしい。検死官事務所では、フルトン郡地方検察およびローズウェル市警にも、そのことを知らせているという。

 同サイトの報道によると、死因が公表されれば、捜査対象となっている人物や容疑者らに対し、犯罪を暗示する発言を避けるためのヒントを与えることになる。裁判所側はそれにより、捜査を妨げたくないようだ。裁判所の命令は、殺人事件としての捜査が行われていることを改めて裏付けるものとなった。警察は捜査を開始したほぼ最初から、ボビーさんの恋人ニック・ゴードンさん(25)に注目していた。

 ボビーさんは今年1月、自宅の浴槽内で意識不明となって発見されて以来、昏睡状態となっていたが、7月26日に死亡。ボビーさんの法廷遺産管理人は、ゴードンさんがボビーさんの死を引き起こしたとして訴えており、「事件当日、ボビーさんを殴り、有毒なカクテルを飲ませた上、意識不明にした」と主張しているが、本人は否定している。(ニューヨーク=鹿目直子)