漫画家蛭子能収(67)が15日、京都国際映画祭のオープニングセレモニーで、「高倉健さんになりきって」本格映画に初主演したことを発表した。

 作品は来年春公開予定の「任侠野郎」。日本テレビで「世界一受けたい授業」「天才!志村どうぶつ園」など人気バラエティーを多く手掛けた徳永清孝氏が監督を務めた。

 蛭子の役どころは、かつて関東一円に名をとどろかせた組の元若頭。やくざの抗争に巻き込まれていく男を演じた。「なんか役柄が高倉健さんみたいな感じで…演技も上手じゃないし…実際に見たら下手でした…」。演技の話には、うつむきがちで、不安そうな蛭子だったが、この日のセレモニーでは一転して、大はしゃぎとなった。

 というのも、共演の橋本マナミ(31)トリンドル玲奈(23)らと登場。橋本は、胸元と背中が大きく開いたドレス姿で、蛭子は「さっき見たら脇毛がなくて、剃ったんだ? って聞いちゃいました」とセクハラまがいの発言も飛び出した。

 さらには、橋本といえば「愛人にしたい女性」のキャッチフレーズが定着しており、蛭子は「おれは…えへへ…(愛人は)無理でしょ」と迫る場面も。映画の中で、橋本は中尾明慶(27)とのベッドシーンがあり、その話題になると、今度は橋本が蛭子を誘惑した。

 「蛭子さんとはベッドシーンがなかったから、残念でしたね」と投げかけられた蛭子は「僕はとても演技ができないから、そんなシーンがあったら、本当にしてしまうので…」。照れながらも鼻の下を伸ばしっぱなしだった。