Mr.Childrenの所属事務所「エンジン」が、22日にJリーグ史上初の3年連続得点王を獲得した川崎Fの大久保嘉人(33)とマネジメント契約を結ぶことがこの日、分かった。エンジンは昨年5月、デビュー以来所属した事務所から独立したミスチルとナオト・インティライミ(36)とともに設立。ミスチルのボーカル桜井和寿(45)とナオトは熱心なサッカーファンで、スタッフに大久保の知人がいたこともあり、かねて交流を持っていた。桜井とシーズンオフの大久保が草サッカーで一緒にプレーしたこともある。

 プレーヤーとして成熟期を迎えた大久保はテレビ出演やイベント開催、ボランティアなど、ピッチ以外の活動にも意欲を持ち始めた。エンジンもフットサル大会とライブをセットにしたイベントを手掛けるなど、音楽とスポーツの融合を模索していた。両者の思惑は一致し、ヒットメーカーと得点王が“同僚”となる。

 担当者は「荒々しいピッチ上の姿の一方で、家族思いで親しみやすい人柄を、広く知ってもらいたい」と話している。大久保も「サッカーでつながった縁で集まっていて、自分が最初のスポーツ選手契約であることをうれしく思います。素晴らしいパートナーと出会え、もっともっと精進していきます」と意欲的だ。

 これまで、プロアスリートのマネジメントを手掛ける芸能プロダクションはホリプロ、吉本興業、エイベックスなど大手が中心だった。ミスチルという大黒柱があるとはいえ新興の事務所の挑戦は、大久保という高性能エンジンを搭載してスタートする。