女優大竹しのぶ(58)が23日、大阪・フェスティバルホールで行われた「中島みゆき RESPECT LIVE 歌縁(うたえにし)」に出演し「歌姫」など2曲を熱唱、2700人の観客を魅了した。

 1曲目の「化粧」は出演陣から1番人気だったというが、「大女優のワガママで押し通したみたいですけど、そんなつもりじゃなくて。たまたま私に歌うチャンスが回ってきたんです」と説明、会場を笑わせた。「恋も愛も裏切りも何も知らない私が20歳の頃、憧れで、部屋を真っ暗にして中島みゆきさんの曲を聴いていた。松山千春さんとラジオで仲良くなったとき、千春さんがどういう訳か、『みゆきがお前と話したがってるんだ』と電話番号を教えてくれて、つないで下さった。今でも覚えています。お昼頃自分の部屋から震えながらダイヤルを回した」と出会いを吐露。「いま何しているのですか? と尋ねると、クッキー焼いているとおっしゃられて。30分くらい話した」と昨日のことのように笑顔で振り返った。

 歌手研ナオコ(62)は「アザミ嬢のララバイ」を熱唱。「中島みゆきさんとの出会いは昭和52年。飛行機内で楽曲を聴いて、この人の歌の世界が大好きだと思い、マネージャーを通して曲を作って欲しいとお願いした」。その曲が自身の大のヒット曲となった「あばよ」で2曲目に歌い上げた。「みゆきさんがいなかったら歌手研ナオコは存在しなかったくらい大きな存在」と話した。

 女優・満島ひかり(29)は、アイドルグループ・Folder5時代以来約13年ぶりとなるステージとなった。12年に大塚製薬カロリーメイトのCMでカバーした中島のヒット曲「ファイト!」を熱唱。「サビを1つ多く歌っちゃうんです。今日も歌っちゃいました」と苦笑。続いて「ミルク32」では観客に語り掛けるように歌い、観客を虜にした。

 コンサートはシンガー・ソングライター中島みゆきの名曲だけで構成、中島を慕う女性アーティスト8人が、中島の楽曲を選び2曲ずつ歌った。ほかの出演者は安藤裕子、中島美嘉、中村中、平原綾香、矢野まき。29日はメンバーを一部替えて東京・中野サンプラザホールで開催される。