女優竹内結子(35)が14日、都内で主演映画「残穢(ざんえ)-住んではいけない部屋-」(30日公開、中村義洋監督)の完成披露試写会に出席し、切なすぎる20歳の思い出を打ち明けた。

 共演者の橋本愛(20)が今年、成人を迎えたばかりで、登壇者が20歳の思い出を語った。先陣を切った竹内は「三軒茶屋の駅前で、買った自転車を5分ぐらいで盗まれた」と告白。店で買ってカスタマイズしたばかりの愛車が、レンタル店の前に止めているわずか5分ほどの間に盗まれてしまったという。「それ以来、自転車を買うのをやめました。もっとハッピーなやつ(話)がいいですか?」と笑った。

 浪人生時代に成人の日を迎えたという佐々木蔵之介は、「夜、木に向かってローリングソバット(回し蹴り)をしていた」と、若気の至りともいえる謎行動を振り返った。坂口健太郎は当日、「仕事でした。お仕事で会った方に『あれ、何でいるの?』と言われた」、滝藤賢一は「当時付き合ってた彼女と、愛知県の内海というところで別れ話をしていた」と、出てくるのは悲しい思い出ばかり。橋本も「ほろ苦いですね」と苦笑いするしかなかった。

 映画は人気ホラー、ミステリー作家小野不由美氏の小説が原作。極度の怖がりという竹内は「ホラーが得意な人は、見終わってもすぐ『大丈夫だった』と油断しないで下さい」と警告した。ホラーが苦手な人には「家に帰るまで付いていきますね…」と脅し、場内をひんやりしたムードに包んだ。しかし、観客にお清めの塩が配られると、竹内は「卵に付けてもおいしいと思う」と笑わせ、エンターテイナーに徹していた。