ダウンタウン、今田耕司、東野幸治、ナインティナインらが順次、総合進行を務めて、吉本興業所属の東西若手のべ60組以上が出演する定期ライブ「よしもとゴールデンアワー」が15日、大阪・なんばグランド花月(NGK)で発表された。

 3月20日から週1回、NGKで定期開催。初回はダウンタウンが進行を担うが、ギャラは「出演の若手も含めて全員均一」の超破格値になるという。

 同定期公演を企画したのは、タレントたむらけんじ(42)。「吉本だけで毎週ライブをやって、若手にチャンスを与えたい」と思い、1年がかりで構想から実現へこぎ着けた。

 「若手だけではNGK満員にできへんので、そこはMCに大物を呼ぼうと。全員、僕が口説いて回りました。みなさん快諾でした」

 松本人志(52)は「今、吉本にどんな若手がおるんか知れるんはええな」と快諾。たむらは、浜田雅功(52)には「正座してお願いした」そうだが、超安値ギャラも含めて「即OKでした」と話した。

 ギャラについては、この日の会見に出席したアインシュタイン、尼神インター、アキラ、セルライトスパ、親指ぎゅー太郎、ゲラゲラ星人、ZAZYと、松本も浜田らのMC陣も全員が同額。たむらはその相場を「1回舞台出たら1000円の若手からしたら、ウン10倍やし、ダウンタウンさんらからすれば、ウン10分の1ぐらいです」と明かした。

 ライブには毎回15組が出演し、週4回開催で、1カ月に60組全員が出演する。その“若手”の基準はキャリアだけではない。たむらは「ギャラ(年収)も考慮している」と話す。

 では、その基準はいくらかと言えば、詳細は口にしなかったものの「僕個人の思い出で言えば、デビューして10年間、年収200(万円)を超えへんかった。それが悔しくて仕方がなかった。そういう気持ちが(今ライブの)根底にあります」とも。「なんで、基準はどうぞお察しください」と語った。

 ライブでは若手が大先輩のMCとからむコーナーもあり、若手にとっては絶好のチャンス。女性コンビ「尼神インター」は、4月19日に出演予定で、その日のMCは今田耕司が決まっている。誠子(27)は「せっかくなんで、今田さんの夜のお相手もしたろうか、と!」。ギャグをまじえながら、猛烈アピールを誓った。

 1年をかけて、夢プランがようやく実現し、たむらは「将来はこのメンバーからM-1(グランプリ)、キング・オブ・コント、R-1(ぐらんぷり)と、3冠制してもらえるようになれば」と話していた。