テレビ東京高橋雄一社長の定例会見が25日、同局で行われ、「開運!なんでも鑑定団」をめぐる石坂浩二(74)の降板騒動についてあらためて「意図的ではない」と語った。

 収録中の石坂の発言が編集で意図的にカットされる状態が長年続いたとされることに端を発し、石坂は3月いっぱいで番組を降板する。

 23日の放送では、オープニングで司会の今田耕司(49)が「今最もホットな番組、鑑定団です」「いろいろ聞かれるんですけど、俺も分からないから、事情が」と騒動をネタに。石坂も「私も同じですよ。私も言いたいけど、分からないんです」とやりとりするシーンが放送された。

 高橋社長はその放送について「なんでこういう大きな話になっているのか分からない、という意味で受け止めた」と感想を述べ、1月の定例会見と同様「意図的ではない」と見解を示した。「編集した人間がポリシーとして判断してやっている以上、考えがあってやっていると信じている」「(番組関係者から)事情を少し聞いているが、長い番組作りの中ではそういうこともあるんだなと」と話した。

 石坂は4月にスタートするBSジャパン新番組「開運!なんでも鑑定団 極上!お宝サロン」(放送日時未定)のメーン司会を務めることが決定している。石坂の持ち味が発揮される番組になるという。高橋社長は「石坂さんがやる気になってくれないと成立しない番組なので」。さらに「23年間本当にお世話になった。脱皮しながら次へ、ということ」と語った。

 また、休業中のタレント、ベッキーの4月以降の「ありえへん∞世界」の対応について「休養の申し入れを受け、アナウンサーが代役でやっているが、当面のことは何も決まっていない。事務所さんサイドとしっかり話をしていくだけ」とした。