元KARAの女優知英(ジヨン=22)が、初めて出演するミュージカル「スウィート・チャリティ」(9月23日~10月2日、東京・天王洲 銀河劇場)で初主演することが25日、分かった。ブロードウェーミュージカルの名作で、活動の幅を広げてきた知英が大きく飛躍する作品になりそうだ。

 14年に日本で活動を始めて以来、ドラマ、映画、CMとさまざまなジャンルで活動してきた知英が、ついにブロードウェーミュージカルに挑戦することになった。知英は「ミュージカルの出演は、私にとって夢の1つだとずっといろんなところで話していました。その夢を実現できる喜びに今は浸っています」とコメントした。

 「スウィート・チャリティ」は66年にブロードウェーで初演され、映画にもなったラブコメディー。ニューヨークのダンスホールで働く女性、チャリティの前向きでひたむきな生き方を描いた。日本では72年の初演を含め、これまで6度上演されている、ミュージカルファンに愛されている作品だ。

 KARA時代には、歌とダンスで多くのファンを魅了してきたが、芝居が加わるとなるとまったくの別次元。知英も「歌いながら演じることは初めてなので、皆さんにたくさん会える! とうれしい半面、とても緊張しています」と話す。すでに移動中の車内で歌唱曲を聞くなど、自主トレを始めている。

 1月下旬には、世界的に活躍する写真家レスリー・キー氏によるイメージビジュアルの撮影を行った。撮影からも前向きなパワーをもらったようだ。「彼女の魅力は『何ごともポジティブ!』。見に来てくださった皆さんが、1人でも多く笑顔になるように、元気で明るい、私なりのチャリティをお届けできるよう頑張りたい」と意気込んでいる。

 知英の目標は国際派女優だ。英語、韓国語、日本語が堪能で、昨年は3カ国語を取り入れたカレンダーの発売や、アジア各国に配信されたネットシネマにも出演した。ダンスや歌ができる強みもある。芝居の経験を重ねている中で、今回の作品に出合った。ブロードウェーミュージカルへの出演で、夢への大きな1歩が動きだす。

 ◆知英(ジヨン)1994年1月18日、韓国生まれ。14年4月にKARAを脱退し、ロンドンに留学、語学などを学んだ。同年秋から日本で女優活動を開始。日本テレビ系「地獄先生ぬ~べ~」でゆきめを演じた。15年、映画「暗殺教室」、テレビ朝日系「民王」など出演。現在、日本テレビ系「ヒガンバナ~警視庁捜査七課~」出演中。趣味は写真撮影、音楽、映画鑑賞。特技はダンス、ギター、ピアノ。167センチ、スリーサイズはB84-W59-H88センチ。血液型O。

 ◆スウィート・チャリティ ニューヨークのダンスホールで働くチャリティ・ホープ・バレンタインは、お人よしで、男運がない。それでもいつか幸せになれると前向きに生きている。ある時、真面目そうな会計士オスカーと出会ったチャリティは、ダンスホールで働いていると言えず、小さなうそをついてしまう…。演出は上島雪夫氏。これまでの日本上演版では、安奈淳、未唯mie、戸田恵子、島田歌穂、玉置成実がチャリティを演じた。