世界的な演出家で12日に80歳で死去した蜷川幸雄さんの通夜が15日、東京都港区の青山葬儀所で営まれ、親交のあった俳優や演劇関係者、ファンらがその死を悼んだ。

 祭壇には白いキクや赤いバラなどが飾られ、長女で写真家の実花さん(43)が撮影した穏やかな表情の蜷川さんの遺影が掲げられた。昨年9月「NINAGAWAマクベス」の舞台稽古中に撮った写真だという。

 実花さんは「本人も家族も生涯現役にこだわっていたので、この写真はかっこよく戦っている父のイメージ。これが遺影になるかなと思いながら撮った」と明かした。

 葬儀・告別式は16日正午から青山葬儀所で行われる。(共同)