男女7人組パフォーマンスグループ、AAA(トリプルエー)が2日、アリーナツアーの大阪城ホール公演を行い、初のドーム公演(11月12~13日、京セラドーム大阪)開催を発表した。

 アンコールで、リーダーの浦田直也(33)が切り出した。「とうとう言わなくてはならないときが来ました」。歓迎できない話を伝えるように、あえていたずらっぽく言うと、満員1万人の観客から悲鳴が。それもつかの間、歓声に一転する。大阪での初ドームコンサートが発表された。

 この日、開演に先立ちメンバーは取材に応じ、日高光啓(みつひろ=29)は「地理的にも(大阪は)真ん中。初めてなんで、みんな(ファン)の力を借りないと成功しない」と話し、大阪でのドーム公演を決めた理由を、全国から集まりやすい立地だと説明。そして、もうひとつ。AAAはデビュー直後、この日の公演先だったホール前でも、ストリートライブを開いていた。

 古くは「シャ乱Q」を生み、通称「城天」と呼ばれた大阪ストリートの聖地だ。当時を知るスタッフは「通行人が聞いていた程度」だったと言い、この世界が甘くないことを知った“原点”のひとつでもあった。

 西島隆弘(29)は「ここまで段階を踏んできたと、肌で感じてます」と振り返り、毎年ツアーを欠かさず歩んだ成果が初ドームへつながったと喜んだ。

 昨年の10周年は富士急ハイランド公演3日間で、5万人動員。今年はドームが実現し、浦田は「いずれはドームツアーを。大阪(ドーム)をその1歩にしたい」と次へ視野を広げた。【村上久美子】