元IWGPジュニアヘビー級王者の飯伏幸太(34)が、「大怪獣モノ」(16日公開)で映画初主演する。メインイベンターの現役プロレスラーとしては、59年公開「激闘」の力道山以来、57年ぶりの映画主演となる。天才イケメンレスラーが、「いかレスラー」「ヅラ刑事」などで知られる鬼才、河崎実監督(57)と組んで映画界に旋風を巻き起こす。

 首都圏を破壊し尽くして東京に現れた怪獣「モノ」に対して、捏造(ねつぞう)疑惑で学会を追放されたバイオ研究者西郷博士が万能細胞「セタップX」を開発。セタップXを投与された博士の助手・新田(斉藤秀翼)が身長40メートルの大巨人(飯伏幸太)に変身し、モノと戦うストーリー。プロレス界と映画界で主役を張るのは、1963年に亡くなった日本プロレス界の父、力道山以来だ。

 ◆飯伏幸太(いぶし・こうた)1982年(昭57)5月21日、鹿児島・姶良市生まれ。04年7月DDTのKUDO戦でデビュー。驚異的な身体能力から繰り出される空中殺法や多彩なスープレックスなどを武器に07年アイアンマンヘビー級王者、11年IWGPジュニアヘビー級王者など数々のタイトルを奪取。13年DDTと新日本プロレス、ダブルの所属に。甘いマスクで女性人気も高い。得意技はフェニックス・スプラッシュなど。181センチ、94キロ。