10周年イヤー活動中の大阪出身のシンガー・ソングライター、絢香(28)が12日、地元のグランフロント大阪で、故郷では初めてとなるフリーライブを開いた。曇天で湿度も高かったが「めちゃくちゃ気持ちいい!」と、ファン約3000人に手を振った。

 フリーライブそのものがデビュー直後以来、9年ぶりだといい、屋外でのパフォーマンスも「6~7年ぶり」。心配したという天候も、雨は降らず「暑いですけど、こうやって空が見えて、気持ちいいです」と故郷への凱旋(がいせん)ライブを満喫した。

 この日は、地元ラジオ局FM802とタイアップし、ファンが選んだベスト5曲も発表。1位は「三日月」となり「自分にとっても特別な曲でうれしい」と、感慨深そうに話した。

 「三日月」はデビューのため、上京を決めた直後、16歳当時に作った曲で「家族や友達、この大阪から離れる思いを書いた」という。10周年を迎えた今「この曲がみんな(ファン)と私をつないでくれた。曲に感謝というのも変ですけど、感謝してます」と照れながら、頭を下げた。

 この日のライブでは、この「三日月」のほか計5曲を熱唱。ベストアルバム「THIS IS ME」収録の同名新曲「THIS IS ME」も、ファンの前では初披露。10周年を節目に「これからの10年をどう歩いていくか、新たな決意を書いた曲です」と説明し、ファンも聞き入っていた。