吉川晃司(50)が、リオ五輪水球男子日本代表「ポセイドンジャパン」公式応援ソング「Over The Rainbow(オーバー・ザ・レインボー)」(発売時期未定)を制作した。吉川は広島・修道中時代から水球を始め、修道高時代に世界ジュニア水球選手権大会日本代表に選出された。2年連続で全日本高校最優秀選手に選ばれるほど逸材として鳴らした。5月に番組収録を兼ね、代表チームの練習を見学。大本洋嗣監督や選手から応援曲を制作依頼されると快諾していた。

 応援ソングは爽快感あふれる軽快なロックナンバーで全国ツアーの合間を縫って制作した。制作の参考にするため、代表選手が活躍する場面を集めた映像を代表チームから取り寄せて「すり切れるまで何百回も見た」というほど強い思いを込めて構想を膨らませた。

 楽曲は今月下旬、クロアチア・ドブロブニクで強化合宿を行う代表チームに届けられた。大本監督は「チームとしてまた1つ、結束力が強まったと感じています」と喜んだ。曲に登場する「水の中で流した涙」という言葉にGK棚村克行は「水球をやっていた大先輩、気持ちが分かる人が作ってくれた歌に、もう1歩、気が引き締まる思いです」と感激していた。

 吉川は「水球の粋な美しさを歌詞に反映させようと思いました。水と関わりあるものに例えたいと思ったので『Rainbow=虹』という言葉を使いました」と話す。また「選手たちにはやりたいように戦ってほしいと思います」と応援メッセージも送った。

 レコーディング風景はNHK「SONGS」で今日28日午後10時50分から放送される。