お笑い芸人の水道橋博士(53)が、話題のゲーム「ポケモンGO」をめぐって論争を繰り広げた漫画家のやくみつる氏(57)が批判されていることに「平気でいられない」と同情した。

 やく氏は25日放送の日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」で同ゲームのユーザーについて「愚かでしかない。こんなことに打ち興じている人って、心の底から侮蔑しますね」と批判したことから、ネット上で賛否を巻き起こした。

 水道橋博士は27日生放送のテレビ東京「モーニングチャージ!」でやく氏と共演。「ポケモンGO」を父子で楽しんでいるという水道橋博士は、やく氏から「(息子が)せっかく歴史好きなら、そういった芽を育ててあげるのが親御さんの務め」と言われ、「そういうのを決めつけて、コメンテーターとしてポジショントークしている人を僕は心の底から侮蔑しますよ」と、やく氏の発言を逆手にとってやり返した。

 これは水道橋博士流のジョークだったが、ネット上ではやく氏へのバッシングが過熱する一方で、水道橋博士は27日にツイッターで「ポケモン論争。本気のはずがない。プロとして最後まで役に徹せられないのも誠に申し訳ないが、やくみつるさんがあまりに一方的に悪役になるのも平気でいられない」と釈明した。

 やく氏は26日放送のフジテレビ系「みんなのニュース」で、“侮蔑”発言による炎上騒ぎについてコメント。タクシーを利用した際に運転手から「近頃丸くなったんじゃないの?」という声を受けたことから、「折よくこういった(ポケモンGOの)問題が出ましたから、ここはひとつ私の意見をかましてみようと。言葉を慎重に選んで、敢えてキツイ言葉を使った」と明かし、侮蔑という言葉を使ったことについては「濁音が2つ続くところがミソなんです」と説明した。

 さらにポケモンGO批判の真意として、「誤解なきように言っときますけど、創作物うんぬんを言ってるわけじゃない。架空のものであっても、映画だって本だって、もちろん漫画だって、それぞれエンターテインメントとして私も堪能しますけど、それと現実の世界とは峻別して。外でそれを引っ張りだすのはよろしくないんじゃないの」と語っていた。