比嘉愛未(30)佐々木希(28)ミムラ(32)が2日、都内で、映画「カノン」(雑賀俊朗監督)の公開記念舞台あいさつに登壇した。

 作中では3姉妹を演じているが、実際の3人はそれぞれ3人きょうだい。司会者から「3人とも、3姉妹なんですよね?」と問われると、そろって「はい!」と息のあった返事で会場を沸かせた。

 アルコール性の認知症を患った母と3姉妹の物語。富山・黒部市、石川・金沢市、東京の3都市が舞台で、撮影は約1年前に黒部市などで行われたという。比嘉はこのところ映画の宣伝で富山を訪れており、前日に最後の活動を終えて帰ってきたばかり。「少し寂しいです。海産物がおいしいんです。みんなが撮影している間に、隠れてこっそり食べに行っていました」と明かした。

 佐々木は石川・金沢の老舗旅館で働く若おかみを演じている。しっかり者の役どころと自身を比較して「思ったことはすぐに行動するところは、自分に似ていると思いました。私も、何も考えずに行動しちゃうタイプなので…」と笑った。

 ミムラは撮影現場の様子を明かし「現場でも(佐々木が)末っ子気質を発揮していて、希ちゃんが何かやると比嘉ちゃんが突っ込んで、私が笑う、という感じでした」と振り返った。

 作中では3人それぞれがピアノを演奏するシーンがあるが、実際に3人が演奏したものが使われてる。ミムラはピアノ経験者だが、2人はゼロから猛特訓したという。比嘉は「1カ月半くらい、毎日4時間くらいは練習していました」と努力を明かした。

 作品にちなみ「家族から聞いてびっくりしたこと」を聞かれると、比嘉は「最近沖縄に帰ったときに101歳のひいおばあちゃんの家に行って、いつも不思議な紋章が掲げられているので『気になってたんだけど、あれなに?』って聞いたら、『あんた知らなかったの、うちは琉球王朝の末裔(まつえい)なんだよ』って。すごいことを何で言ってくれなかったんだろうとびっくりしました」と驚きの事実を明かした。