アイドルグループ、でんぱ組.incのハロウィーンイベントが31日、横浜市開港記念会館で千秋楽を迎えた。横浜市全域で大小400を超えるイベントを行う音楽フェス「横浜音祭り」の一環で、3日間にわたって「でんでんハロウィンナイト~Trick yet Treat 2016~supported by クリアストーン」を開催。最終日も、仮装コンテストやフラッシュモブを取り入れたライブなどで会場を盛り上げた。

 最終日最後のイベント「でんでんハロウィンナイト」は、新たな演出で始まった。1曲目「永久ゾンビーナ」がスタートした瞬間、客席の左右に座っていた仮装者たちがゾンビのように踊り出した。でんぱ組に合わせ、激しい振り付けをこなしたのは、一般公募された市内の女子高生18人。同グループのの振付師、Yumiko a.k.a MTPによる8月のワークショップで選ばれた。ダンサーを目指している石渡香帆さん(2年)は「アーティストさんと共演できるチャンスだと思って応募しました」。関美里さん(3年)は「難しい振りもありましたが、自宅で練習を続けてきました」。古川未鈴が「一生懸命練習してくれたんですね。ダンスが迫真に迫っていて怖いぐらいでした」と驚くパフォーマンスで来場者を魅了した。

 でんぱ組ならではのハロウィーンを3日間につめ込んだ。来年で開館100周年を迎える建築物、横浜市開港記念会館の全館をジャック。ライブステージやアート展示、ワークショップ、コスプレ体験など計15イベントを行った。複数のイベントをプロデュースした相沢梨紗は「やり切ったというよりつめ込み過ぎたかも」と苦笑いしつつも「でんぱ組のファンは何かを創ろうというクリエーティブ方が多いんです。その思いが同じ方向に向かえば新しいものが生まれます。今回はいろいろなアイデアをもらえたので、来年のハロウィーンも新しいことを実現したい」と意欲的だった。